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退職事件2
11月8日晴れ。朝の気温9度。久々に布団から出れない感覚を味わう。いよいよ冬がはじまるのかな。

「退職事件」のつづき

扉を開けると工場長が待っていました。どんな言葉が返ってくるのか。早くこの時間が過ぎてほしい。そればかり考えていました。

工場長「どうした?やる気になってくれたか?」

係長「工場長。じつは彼にはやりたいことがありまして、そのために大学に行きたいとのことです。大阪の大学ですのでわが社を12月末で退職したいと希望しております。江口くん、詳しい内容を説明してみなさい。」

わたし「...はい。工場長からこの話をいただいたときから今日まで真剣に考えました。ここ数ヶ月の体調不良や自分の将来のこと...。その中で自分の3年後の姿を想像しました。設備のプログラムを組んだり、ラインのレイアウトを考えたり、それに昇格して給料もたくさんもらえる。それは魅力を感じます。でもいくら考えても私が3年後自分がそうして働いている姿が頭に浮かびません。自分のなかでやってみたい仕事は別のところにあります...。そのために大学に行きいろんなことを学びたい。自分に力を付けるのは今しかない。勉強がしたいという強い想いがあるうちに大学に行きたいと思っています。勝手なことばかり言ってすいません。」

工場長「もう事業本部長にも君の名前で報告してある。君以外の人材を探している時間はもうない。一度やってみろ。やってみれば気がかわるぞ。」

係長「...工場長。彼はしっかりと自分の考えを持っています。中途半端な気持ちで引き受けても途中で投げ出してしまう。そのほうが会社に迷惑をかける。そのことを本人が一番よくわかっています。」

わたし「...すいません。気持ちは変わりません。」

工場長「そうか。こんなチャンスはめったにないというのに。わかった。とにかく残りの期間頑張ってくれ。」

終わった...。この時間がとてつもなく長く感じました。それから係長と二人で少し話しをしました。寮への帰り道。わたしは別れ際、「ありがとうございました」と言いました。「何も礼を言うことはないだろう。残り短い期間だが精一杯頑張ってくれ。頼んだぞ!」「はい!」

胸のつかえが取れた気分でした。とにかく精一杯頑張ろう。それだけしか考えられませんでした。それからの3ヶ月間もすんなりとはいかず、いろんなことがありました。でも職場のたくさんの方々に支えられ無事退職することができました。折に触れ、今後も前職の話を書きたいと思います。

『ライン際での攻防~人生の転換期~』 完


















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[2006/11/08 22:39 ] | 自分史 | コメント(0) | トラックバック(0)
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